DXがもたらす
クリエイティブの進化
現在、そして未来におけるケイテックのクリエイティブとは。
長年ケイテックで技術開発を行っているクリエイター2名に語ってもらいました。
MEMBER
Nさん
技術開発部
1991年入社
技術開発部
1991年入社
Mさん
技術開発部
1998年入社
技術開発部
1998年入社
※所属は取材時点のものです。
THEME
01
これまでのケイテックでのキャリアを
簡単に教えてください
Nさん
私は1991年に入社して、最初はオートバイのカラーやグラフィック・素材を扱うCMF開発業務からスタートしました。 当時は紙にマーカーで手描きですよ。93年に社内に初めて導入されたMACの担当になって以来、デザイン業務のデジタル化を推進しています。 そこから航空宇宙・車両・船舶・建設機械など幅広いデザイン支援業務を経験して、2014年頃からは3DCGを軸とした技術支援や研究開発に本腰を入れました。 今の“VR・ゲームエンジン活用”の流れもそこからですね。外販向けのデザインを幅広く担当して、2014年からは3DやCGを使った技術支援や研究開発に力を入れています。
Mさん
私は社内初の3Dモデラーとして入社し、CATIAでモーターサイクルなどの意匠部品を作るところからキャリアが始まっています。 その後、スケッチからモデリングを行いCG化する仕事や、製品開発ステージで使うデザインCG、プロモーション向けのCGなど幅広く担当してきました。 3DCG制作ツールのVREDを導入した頃は「3Dで何ができるか」を模索するのがすごく面白かったですね。 今は技術開発部の取りまとめ役として、ゲームエンジンやAI、メタバースなどの活用研究や、製品開発・製造現場でのデジタル活用を推進しています。
THEME
02
社内DXによる
新たなクリエイティブといえば、
具体的にはどのような変化がありますか?
Mさん
私たちがCGをやり始めた頃って、「静止画」がメインで、いわば“見て理解するコンテンツ”だったんです。 それがDXによって、VRやインタラクティブコンテンツが当たり前になり、“体験しながら理解するコンテンツ”に一気に変わりました。
Nさん
本当にそう。たとえば製品開発でも、実物ができる前に3DモデルでVR検証を行うことで、実サイズでのスタイリングや色・質感、使いやすさやメンテナンス性のフィジカル検証までできます。 しかもそのデータって、開発用だけじゃなく広告ビジュアルやWEBサイトにも転用できるんですよね。近年はゲームエンジンで操作体験をつくれるレベルになっていて、社内DXの象徴と言えると思います。
Mさん
「検討」「説明」「体験」までを一つのデータで完結できるようになった――これはクリエイティブの進化として大きいですよね。
THEME
03
キャリアを重ねていくなかで感じた
ケイテックの魅力とはなんですか?
Nさん
ケイテックって、「唯一無二の技術者集団」をビジョンのひとつに掲げているとおり、クリエイション・3Dデータ構築・テクニカルサービス・情報システム、本当にいろんな領域のプロがいて。知識の掛け合わせで新しいサービスとかソリューションが生まれる環境です。
Mさん
あとは、常に新しいことにチャレンジできるところとか?
Nさん
CGに本格参入したのは2008年前後ですが、僕が「やりたい」と声をあげた際に、提案を受け入れ応援してくれた上司や会社には本当に感謝しています。
Mさん
私も3D CADからCG、ゲームエンジンと、やりたいと思ったことを次々に試させてもらいました。
“やったことがない領域に手を出せる”というのは、クリエイターにとってすごく大事だと思います。
THEME
04
AIやクラウド技術の活用で
制作環境はどう変わっていくと思いますか?
Mさん
歓迎すべき変化としては、
・働く場所の自由度が上がる
・自分では思いつけないアイデアがAIから出てくる
・制作効率の圧倒的向上
この3つですね。特にAIは“質と量の両方でアイデアを増やす”相棒になりつつあります。
Nさん
制作効率の向上については僕も注目しています。 それだけじゃなく、AIはデザインプロセス自体を大きく変えると思っています。 素材生成やレイアウト案をAIに任せて、デザイナーは“創造性の中核部分”に集中する未来は確実に近づいていますよ。
Mさん
ですね。クラウド技術が活用されるようになれば、複数拠点のデザイナー+AIがリアルタイムでコミュニケーションをとりながら制作活動を行う日が来ると思います。
Nさん
そう遠くない未来に、「物理的な職場」を前提にしない働き方も現実的になってきますね。
Mさん
しかし制作スピードの向上自体は素晴らしいですが、それによって納期の短期化が常態化したり。なんちゃってデザイナー、なんちゃってクリエイターが増加して、競争環境が激化することも考え物ですね。
Nさん
だからこそ私たちは“本質的な技術”を磨き続けないといけないと思っています。
THEME
05
ケイテックでのこれから期待する
研究や取組はありますか?
Mさん
先端技術って、個人の視点や好奇心がそのまま可能性につながるんです。だからこそ部門をまたいだコミュニケーションが大事で、互いのアイデアに建設的なフィードバックができる風土をもっと育てたいですね。
Nさん
僕も同じで、K-Connect活動※のような“部門横断の交流”をもっと活発にしたいです。コミュニケーションが増えるとイノベーションも生まれるし、効率化にもつながる。
VRもCGもゲームエンジンも、まだまだ伸びしろだらけなので、ケイテック全体でアイデアを掛け合わせていきたいですね。
※部門を越えたコミュニケーションを活性化させるために、定期的にテーマを絞った有志での交流会
Mさん
あたらしい観点を融合させることによる、イノベーションの創出ですね。
Nさん
はい。期待したいです。
Mさん
コミュニケーションを促進させれば、業務自体も効率化していくと思っています。人と人の関わりこそが、これからのケイテックの進化にとって一番重要な足掛かりになるんじゃないでしょうか。
THEME
06
最後に、学生のみなさんへ
Nさん
ケイテックは“成果だけでなくプロセスも楽しめる人”ほど輝ける場所です。自分の興味や視点を大切にして、新しい価値を一緒に作っていきましょう。
Mさん
デザインでもプログラミングでも、ゲームエンジンでも、“好き”がある人はここで大きく成長できると思います。僕らも手探りで新技術に挑戦してきたので、初めてのことでも安心して飛び込んできてほしいです。